「JILLSTUART」「NANO universe」「STUSSY」などを展開するアパレル大手のTSIホールディングスの2024年2月期における国内EC売上高は、前期比7.7%減の358億4000万円だった。EC化率は同2.4ポイント減の28.6%になった。
海外EC売上高は同2.9%減の38億5000万円だった。国内外合わせたEC売上高は同7.3%減の397億円となっている。
国内EC売上高のうち、自社EC売上高は同12.4%減の158億6000万円だった。国内EC売上高に占める自社EC比率は、同2.3ポイント減の44.3%になった。
国内EC事業の減少要因として、前年に特別企画やコラボスニーカーが好調であったストリートブランドにおいて、継続的なヒート商材の減少影響で、パルス消費(スマホなどでの衝動買い)動向が強いECにおいて苦戦を強いられたと説明する。
グループ会社のナノ・ユニバースは今年3月、新ブランド「Apo(s)ture(アポスチャー)」を「ZOZOTOWN」でローンチした。生産支援プラットフォーム 「Made by ZOZO」の仕組みを活用した完全受注生産方式で、商品のバリエーションを豊富にそろえることができ、廃棄を生まない。
新たなサービスの提供により、2025年2月期はEC売上高を回復させたい考えだ。