NTTビジネスソリューションズと西日本電信電話(NTT西日本)は4月4日、都市が持つ多種多様なデータを可視化する「みんなのまちAI」を用いて、都市データの収集や分析、レポート提供を行うまちづくり支援業務を開始することを発表した。
都市シミュレーションツール「みんなのまちAI」
みんなのまちAIは、まちづくりに必要な各種データを1つのプラットフォーム上で確認可能で、未来のまちづくりに向けた都市シミュレーションができるサービス。デジタル上にまちを再現し、さまざまなデータを可視化してまちづくりを支援する。
人流、建物、地図、オープンデータなど都市の分析に必要なデータを標準装備。また、都市シミュレーション機能を搭載しており、商業施設や道路などを建設した場合の人流変化も予測可能だという。
NTTビジネスソリューションズはこれらの機能を活用して、都市計画や観光促進などのまちづくりに関する施策検討に向けた現状分析や課題把握、将来予測などの高度なデータ分析とコンサルティングを実施する。
「みんなのまちAI」の特長
みんなのまちAIは携帯電話の基地局情報データを元に、周囲の建物や建物内のテナント情報から人が引き寄せられる位置を独自のアルゴリズムで計算しているという。データの取得にはビーコンやセンサーが不要で、手間やコストを抑えながら人流を可視化できる。
人流だけでなくオープンデータを中心としたさまざまなデータを収集し、それらを組み合わせて表示することで、まちの多角的な分析に対応する。例として、まちにどのような行動目的を持った人が集まっているかを推計することで、仕事を目的に集まっている人がどこにいるかなど詳細な人流分析も可能とのことだ。