ジェイテクトは4月3日、欧州構造改革の一環として、フランス国内において自動車部品用オイルポンプなどの生産を手掛けるポンプ製造事業を仏ACI Groupeに売却したと明らかにした。
赤字脱却に向けた売却
同社は欧州事業の赤字脱却に向け、拠点の統廃合や事業の選択と集中といった構造改革を継続して行っており、今回の事業売却はジェイテクトグループの欧州事業における事業ポートフォリオの適正化とACIの事業ニーズが合致したため合意に至った。
対象の拠点はJTEKT EUROPE S.A.S Blois工場とChenevieres事業場、主要製品は電動油圧パワーステアリング用のオイルポンプ、電気自動車用冷却オイルポンプ、産業機械用オイルポンプなど、従業員数は210人。
ACI Groupeは2019年に設立されたフランス企業で、航空や鉄道、新エネルギーソリューションといった産業分野のサブアセンブリ製造とサービス、メンテナンスを提供している。
今後、ジェイテクトグループは損益分岐点を念頭にした体質強化を継続し、特に欧州事業では拠点統廃合と事業の選択と集中といった構造改革を継続しつつ、赤字体質を脱却して適正な利益を生み出し、成長していくことを目指す方針だ。