アドビは3月26日(米国時間)、同日開催されたデジタルエクスペリエンスカンファレンスであるAdobe Summitにおいて、企業がコンテンツ制作とプロデュース方法を刷新し、大規模な個別化を実現する「Adobe Firefly Services」と「Custom Models」を発表した。
「Adobe Firefly Services」と「Custom Models」
Adobe Firefly Servicesでは、20以上のジェネレーティブでクリエイティブなAPI、ツール、サービスにアクセス可能。
クリエイティブチームは手作業や反復作業を省き、さまざまなチャネル向けのアセットサイズの変更からマーチャンダイジングやeコマース向けの背景の生成と拡張、ローカリゼーションにおける風景や言語の置き換えまで、パーソナライゼーションを強化することが可能になる。
一方、Custom Modelsでは、企業がモデルをトレーニングし、カスタマイズが可能。トレーニングやメンテナンスが簡単で企業全体で共有できるため、クリエイティブチームやマーケティングチーム間でのブランドの一貫性をサポートする。
Adobe Fireflyモデルを微調整することで、キャンペーンスタイルや背景からオブジェクト、キャラクター、被写体まで、自社の製品やブランドに特化したコンテンツを生成できるという。
アドビ デジタルメディア事業部門代表のDavid Wadhwani氏は、次のように述べている。
「生成AI主導のパーソナライゼーションに寄せられる消費者の期待が高まり続ける中、Adobe Firefly ServicesとCustom Modelsは、企業に強力なカスタマイズ機能を与え、自動化プロセスの自由度を高める、これまでにない製品です。生成AIへの投資を試用段階から本番運用へとシフトさせるため、企業はアドビに注目しています」