NTTデータとシャープは3月5日、キャッシュレス決済分野での協業を開始することを発表した。その第一弾としてCAFIS Arch対応の決済端末と遠隔管理システムを共同で開発し、2024年秋以降に提供開始する。

  • キャッシュレス決済のイメージ

    キャッシュレス決済のイメージ

キャッシュレス決済を支援する端末を開発

今回両社が開発するCAFIS Arch対応の決済端末は、端末を操作するスタッフ側と顧客側に分かれたセパレートタイプで、スタッフ側はコンパクトなボディに6インチディスプレイを搭載する。限られたスペースにも設置でき、高い視認性と操作性を両立するという。

シャープがスマートフォン「AQUOS」の開発で培った基板設計やアンテナ設計などの通信技術に加えて、タッチ操作に連動して振動するHaptics技術やのぞき見を抑制するベールビュー技術などを使用して快適な決済処理を支援するとのことだ。

また、クレジットカードや電子マネー、QRコード支払いなど、さまざまな決済手段に対応するCAFIS Arch対応端末のラインアップに、両社の強みを生かして信頼性と機能性の高い端末が加わることで、より安心しながら高性能な端末を選択できるようになるとしている。

  • キャッシュレス決済端末

    キャッシュレス決済端末

メンテナンスにも対応

保守メンテナンス面について、シャープがEMM(Enterprise Mobility Management)の開発で培った端末の遠隔管理技術を応用し、複数の決済端末の稼働状況をクラウドを介して一元管理できる新システムを開発した。

決済端末の稼働状況をリモートで確認できるようになり、トラブルの未然防止だけでなく、万が一トラブルが発生した場合も迅速な解決が可能になるとのことだ。オプションにより、導入企業は各店舗の端末の状態を遠隔でモニタリング可能となり、より安心して決済端末を運用できるようになるとのことだ。