Microsoftは2月29日(現地時間)、Windows Experience Blogの記事「Microsoft Copilot improvements for Windows 11」において、Windows 11向けのAIアシスタント「Copilot」を大幅にアップデートし、多数の新機能の追加や機能改善を実施したと発表した。このアップデートには複数のプラグインの追加や、Windowsの設定を変更する機能の追加、画像とビデオのAIを使った編集機能などが含まれている。

  • Microsoft Copilot improvements for Windows 11|Windows Experience Blog

    Microsoft Copilot improvements for Windows 11|Windows Experience Blog

Copilotの新機能

Copilotのプラグイン機能を利用すると、AIアシスタントを利用してサードパーティーのサービスにアクセスできるようになる。新たに追加されたOpenTableプラグインでは、テキストプロンプトを使用してOpenTableでレストランの予約やメニューのリクエストをすることができる。OpenTable以外にも、ShopifyやKlarna、Kayakといったサービス向けのプラグインの提供が予定されているという。

Copilotのその他の主な新機能としては次のものが挙げられている。

  • プロンプトを使ったWindowsの設定の変更
  • プロンプトを使ったアクセシビリティ機能のオン/オフ
  • プロンプトを使ったデバイス情報の表示
  • フォトアプリにおける、画像内の不要なオブジェクトの削除機能
  • Clipchampアプリにおける、無音部分の除去機能
  • カスタム音声コマンドを作成できる音声ショートカット
  • 複数のモニター間での操作を簡単にするマルチディスプレイサポート

既存機能も大幅にアップデート

新機能だけでなく、既存の機能も大幅に改善されている。主なアップデートとしては次のようなものが挙げられている。

  • Windows PCとAndroidスマートフォンの連携機能の強化
  • スナップレイアウトにおける、インテリジェントなスナップ候補の提案
  • ウィジェットボードの最適化
  • Windows Inkで利用できるアプリと言語の拡大
  • コンテンツのサードパーティーアプリへの共有の強化

これらのCopilotの最新機能をすぐに利用するには、Windows Updateの設定で「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」の項目を[オン]にしておく必要がある。

この項目が[オフ]のままの場合、新機能はすぐには適用されず、2024年4月のセキュリティアップデートのリリースまでに段階的に有効にされていくという。