チロルチョコ、限定品やコンテンツを拡充しEC事業強化へ

チロルチョコは、コロナ禍をきっかけに開始したEC事業を強化している。EC限定品の販売やノベルティーの配布で、ファンとの接点を増やしている。SEO対策も兼ねて、ブログなどのコンテンツも拡充する方針だ。

「チロルチョコ」は店舗で購入しやすいが、他社と協業した商品や大口の購入などのニーズがあるという。ECサイトでは、季節に合わせたデザインの商品や、限定商品も販売している。

▲EC限定品の「チロテイン」は、タンパク質を含むきなこ味のチョコレート

「顧客と直接コミュニケーションを取れる場所だ。店頭と異なるブランドの見せ方をしたい」(開発部マーケティング室 角田桃子氏)と話した。

他社とのコラボ商品でノベルティーを配布した事例では、販売開始から20分で完売するほど好評だったという。

ECサイト内のコンテンツを活用し、SEO対策を強化するという。例えば「チロルチョコ」の検索ではすぐにヒットするが、「チョコレート」「ギフト」の単語では埋もれやすいという。

▲現在までの累計フレーバー数は約500種類以上

連載のブログ「開発担当者が語る!チロルチョコの商品開発の裏側」で、ファンの興味を引く内容を発信するなど、コンテンツを充実させている。他にも、「チロルチョコ」のファン(通称”TIROLIST(チロリスト)”)のインタビューも公開予定だという。

今後については、人気IPとの協業やサブスクリプションの導入など、販売の可能性を広げたいという。

「ECサイトを開設し、直接レビューをもらえるなど、反響の大きさを感じている。『チロルチョコ』の特長の一つは、フレーバーの多さ。ECサイトでも楽しんでもらえるよう、品ぞろえに注力していく」(同)と話した。