NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は2月29日、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想に基づき、通信インフラの高度化需要に対応し都道府県間をまたぐ通信サービス「APN(All-Photonics Network:オールフォトニクス・ネットワーク)専用線プラン powered by IOWN」(APN専用線)を3月1日に提供開始することを発表した。

なお、APN専用線と合わせて利用可能なエンド・ツー・エンドでの遅延量の可視化や遅延調整機能を備えた端末装置(遅延調整装置)の提供も開始する。提供品目は100ギガビット毎秒、インタフェースはOTU4だ。

サービス概要

今回提供を開始するAPN専用線は、既存設備や新たな要望に応じた伝送プロトコルを収容可能なOTU4をインタフェースに採用しており、イーサネットやSDHなどの多重収容を可能としている。

NTT Comの国内70拠点以上のデータセンター間などを専用線で接続できるようになるため、クラウド事業者やISP(インターネットサービスプロバイダ)などの大容量バックボーンやプラットフォーム構築ニーズに対応する。

  • データセンター間の接続も可能

    データセンター間の接続も可能

想定されるユースケース

APN専用線と遅延調整装置を組み合わせることで遅延の可視化と調整が可能になり、イベント開催時など、遠隔地にある会場間をリアルタイム映像で結び一体感を生み出す演出の実現や、遠隔地にある工場の精密な機械操作、多拠点からのCAD設計業務の連携、遠隔医療などでの活用も期待できるという。