日清食品、通販売上高100億円が射程圏内 事業譲受した「ラクトフェリン」が軌道に

「カップヌードル」などを販売する食品メーカーの日清食品はこのほど、本紙の取材に対して、健康食品を中心とした通販で、売上高100億円を射程圏内としていることを明らかにした。

日清食品では2023年11月、ライオンの「ラクトフェリン」シリーズなどの機能性表示食品事業の一部を譲受していた。日清食品では、「『ラクトフェリン』の通販事業と、『トリプルバリア』など既存の健康食品の通販事業を合わせて、業績を大幅に拡大させている」(ダイレクトマーケティング部 佐藤真有美部長)と話す。

▲「ラクトフェリン」を配合した機能性表示食品

日清食品では2019年から、独自の乳酸菌の健康食品シリーズ「ヒアルモイスト」や、脂肪・糖・塩分ケアの機能性表示食品「トリプルバリア」を中心とした通販事業を展開してきた。カップ麺なども含めた通販事業の売上高は、数十億円となっているという。2023年3月期の健康食品の通販事業においては、健康食品の売上高が7割以上を占めたとしている。

 

ライオンが運営していた「ラクトフェリン」を中心とした機能性表示食品事業については、2023年5月に、事業譲受を発表していた。2023年11月までの6カ月間で、「ラクトフェリン」の商品や、通販のノウハウの共有を行ってきたという。2023年12月1日から、日清食品のダイレクトマーケティング部に「ラクトフェリン」事業が移管され、日清食品の事業として運営されているという。

 

ライオンの「ラクトフェリン」の事業部から日清食品へは、人材の異動などはなかったという。通販事業で活用していたシステムやコンサルタントなどは一部引き継いだとしている。

 

「ラクトフェリン」事業はこれまで、通販の年商が100億円を超えていた時期もあるという。日清食品に事業が移転してからも、「ラクトフェリン」の定期顧客のほとんどが残っているとしている。

 

日清食品では今後、「ラクトフェリン」事業のオフライン通販のノウハウを、「トリプルバリア」などの既存の通販に応用していく考えだ。新聞広告や折り込みチラシのクリエーティブを制作したり、電話で注文を受けたりすることができる体制を整えるとしている。