Microsoftはこのほど、Windows 11向けの次期ビルドとなる「Windows 11 22H2 Build 22621.3227」と「Windows 11 23H2 Build 22631.3227」をWindows InsiderプログラムのRelease Previewチャネル向けに公開した。加えて、Windows 11 22H2と23H2の双方に対して2月の機能更新プログラムである「KB5035349」もリリースした。

  • Releasing Windows 11 Builds 22621.3227 and 22631.3227 to the Release Preview Channel|Windows Insider Blog

    Releasing Windows 11 Builds 22621.3227 and 22631.3227 to the Release Preview Channel|Windows Insider Blog

Build 22621.3227とBuild 22631.3227の新機能

Build 22621.3227とBuild 22631.3227は、それぞれWindows 11 22H2および23H2向けの累積更新プログラム(KB5034848)であり、さまざまな新機能や機能拡張、および既知の問題の修正を含んでいる。主な新機能としては、以下が挙げられる。

  • Copilot in Windowsのアイコンがタスクバーの右端に表示されるようになった
  • Phone Linkの設定ページのページが「Mobile Device」という新しい名称に変更された
  • Snipping Toolを使用して、連携設定したAndroidデバイスの最新の写真やスクリーンショットを編集できるようになった

KB5034848には、2月の機能更新プログラムであるKB5035349の内容も含まれている。Windows Updateの設定画面で「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」の項目のチェックを「オン」にしている場合は、KB5034848をインストールすると同時にKB5035349もインストールされる。

このチェックを「オフ」にしたままKB5034848をインストールした場合は、KB5035349の内容はすぐには有効にならず、Microsoftの展開スケジュールに基づいて段階的に適用される。途中で「オン」に変更した際は、すぐにKB5035349がインストールされて再起動を求めらる。

  • 「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」を「オン」に設定

    「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」を「オン」に設定

機能更新プログラムKB5035349の主な変更点

2月の機能更新プログラムであるKB5035349には、主に次のような新機能や改善点が含まれている。

  • 音声アクセスで利用できる言語にフランス語、ドイツ語、スペイン語が追加された
  • マルチディスプレイ環境を使用している場合、すべてのディスプレイで音声アクセス機能が使えるようになった
  • 音声アクセスを使用してアプリケーションの起動やテキストの編集といった命令を実行できるようになった
  • 音声ショートカットを使用して、カスタムの音声コマンドを設定できるようになった
  • 共有ウィンドウでTeamsの連絡先が共有先に表示されるようになった。また、共有方法としてWhatsAppがサポートされた

Windows InsiderプログラムのRelease Previewチャネルは、Windowsの次期バージョンで導入予定の新機能や修正を正式リリース前に使えるチャネル。Insiderプログラムの中では最も正式リリースに近いチャネルであるため、今のうちに先行で試しておく価値があると言えるだろう。