パナソニック ハウジングソリューションズは2月15日、三菱商事および京王電鉄と共同で実施した、非対面で発送・受取が可能という「Smari(スマリ)サービス」の利用実態調査の結果を発表した。これによると、6割以上が手間の軽減を実感したという。
同調査は3社が1月19日~31日にかけて、戸建て用宅配ボックスである「e-COMBO LIGHTスマリ対応タイプ」を京王線利用者30人に提供し荷物発送および受取に利用してもらい、Smariによる個人宅からの発送/受取の効率化を検証したもの。
非対面宅配サービスのメリット
Smari宅配ボックスの利用によるメリットでは、「伝票記入の手間が不要」「店舗への持ち込みが不要」そして「集荷ドライバーの待機が不要」が計8割に上る。
同社は、Smari宅配ボックスにより発送や返送の時間・物理的な手間などのプロセスの簡素化に繋がると見ている。
実際に利用した声のうち、受取に関しては80.0%の利用者が「スムーズに受け取ることができた」と回答している。
発送(返送)では63.4%が「自宅でのドライバー集荷に比べてストレスが減少した」、80.0%が「家での待機が不要となり、当日の予定が立てやすくなった」と回答した。
さらに、通常の発送(返送)と比較して準備時間(66.7%)、手配の手間(63.3%)のそれぞれが減少したとの回答があり、特に発送(返送)作業に関して、ストレスや時間が軽減したとの回答が多い。
発送(返送)において、Smari宅配ボックスの利用と自宅での集荷ドライバー依頼と比較した場合、5割以上の利用者が「1時間以上の時間が浮く」と回答した。
利用意向を尋ねたところ、合計で7割以上が今後も利用したいと回答している。
「物流2024年問題」解決の一助に
発送(返送)に関する調査では、直近3年間で荷物の集荷に対応できなかった経験があるという回答者が全体の40.0%に上る。
1年前と比較して荷物の発送(返送)が増えたと感じている回答者も、全体の40.0%を占める。
集荷依頼の増加に伴い、今後も集荷に対応できない事態が発生する可能性も想定されるが、Smariの利用でそのリスクを下げられると、同社は考えている。
同社は「物流2024年問題」に関して、Smariは非対面での発送・受取サービスであり、荷渡し、荷受けをボックスに入れることで完結でき、ドライバーの時間ロス低減につながるサービスでもあるとの見解を示している。