NTTドコモは2月20日、韓国の通信事業者SKテレコムとの技術協力の新たな成果として、仮想化技術を活用した基地局装置に対する技術的な展望を取りまとめたホワイトペーパーを共同作成し公開することを発表した。

ホワイトペーパーでは、仮想化技術を用いた基地局装置(以下、vRAN基地局装置)のモバイルネットワークへの導入について、両社のこれまでのネットワーク構築や運用の経験に基づいて通信事業者の視点からの技術的な展望をまとめている。また、基地局装置製造ベンダーに対する要望提示や通信事業者への技術的な知見共有も目的とするようだ。

vRAN基地局装置の導入において鍵となる技術の発展の方向性に関する考察

vRAN基地局装置の導入において鍵となる技術の発展の方向性に関する考察において、処理能力のさらなる拡大や消費電力の低減の重要性を述べている。リソースプーリング、スケーリング、自動復旧など仮想化技術の特長機能の早期実装の重要性や、vRAN基地局装置向けのインテグレーション技術、ツールのさらなる充実化の重要性などについても述べている。

vRAN基地局装置の実装に鍵となる信号処理に関わるアクセラレーター技術に関する考察

vRAN基地局装置の実装に鍵となる信号処理に関わるアクセラレーター技術に関する考察では、独自の検討に基づいて、アクセラレーター構成の違いやネットワーク構成の違いを考慮した通信容量、消費電力、複雑性に関する技術的な分析を実施した。

  • vRAN基地局装置の信号処理を担うアクセラレーター技術の比較

    vRAN基地局装置の信号処理を担うアクセラレーター技術の比較