安川電機は1月25日、コントローラソリューションの中で装置の制御として幅広く活用されてきたマシンコントローラ「MP3000シリーズ」の後継機種として、性能向上と機能強化を実現した新たなマシンコントローラ「MPX(エムピーエックス)1000シリーズ」を発表した。
同社は、これまで顧客からの産業機器の高速化ニーズに対応することを目的に、サーボドライブの高速・多軸同期制御を得意とするマシンコントローラ「MP3000シリーズ」として「MP3200」を2011年10月に、「MP3300」を2013年11月に市場投入がされて以降も製品ラインアップの拡充が進められ、近年はさらなる高速制御性能に加え、装置機能の統合による制御軸数の増加や、周辺機器との接続、およびI/Oなどのラインアップ拡充が求められていたという。
そして今回、MP3000シリーズの後継機種として製品化されたMPX1000シリーズの「MPX1310」は、従来機種(MP3300 CPU-301)と比べてモーション処理性能が8倍に向上したほか、制御可能軸数も16軸から128軸に増えるなど性能機能向上が実現されている。
同コントローラの主な特長としては、MP2000/MP3000シリーズとユーザーアプリケーション互換可能な点や、Ethernetを2ポート有していることによる汎用Ethernet通信やEtherNet/IP通信としての活用、マルチスキャンの採用による高速な制御軸と低速な制御軸を同期したまま分散することが可能などの点が挙げられるという。
なおMPX1310は、すでに1月25日付で発売されており、主なターゲットとしては、半導体製造装置や液晶製造装置、電子部品組み立て装置、金属加工機械、産業用ロボット、二次電池製造装置などとしている。