ザイオネックスは1月18日、SaaS(Software as a Service)型サプライチェーンマネジメントサービス「PlanNEL(プランネル)」に、中長期間の需給を予測するMaster Planning機能を追加したことを発表した。

  • PlanNELがMaster Planning機能をリリースした

    PlanNELがMaster Planning機能をリリースした

Master Planning機能を追加

製造メーカーでは需要予測に基づいた販売計画を作成し、必要な資材の調達や生産量を決定する。この販売計画に従って必要な時期に必要な数量の製品を供給するためには、資材の調達や生産にかかるリードタイム、工場の生産能力、輸送、コストなどの制約を考慮する必要がある。

また、事業計画において売上予算の達成見込みを考える際には、直近の生産スケジュールだけでなく半年から1年程度先の中長期的なスケジュールや、重要な資材の調達見込み、生産能力などを勘案した供給可能量の検証も必要となる。今回リリースするMaster Planningでは、こうしたシミュレーションを支援する。

Master Planning機能で可能となるポイント

PlanNELでは従来から、需要予測、販売計画、在庫計画、補充計画を作成する機能に対応している。今回リリースしたMaster Planningのマスタデータに各工場ごとの設備能力、資材制約、輸送能力などを入力すると、複数の工場や流通拠点のキャパシティを考慮した中長期的な需給計画が作成できるようになる。

また、コストや納期、顧客など優先したいことを加味した複数の計画を作成でき、管理画面のダッシュボードから簡単に比較して詳細な製造スケジューリングにつながる需給計画を策定できるようになる。

供給見込みや工場の稼働率の確認、人や設備への投資計画など、供給プロセスにおいてのボトルネックを発見した上で中長期での需給計画の効率的な検討にもつながるとのことだ。

  • PlanNELによる計画策定の例

    PlanNELによる計画策定の例