キンドリルジャパンは1月17日、本社を六本木ヒルズ森タワーに移転すると発表した。移転日は同29日を予定している。

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社員のエンゲージメント・生産性を向上するための新本社

本社移転を新たな働き方を実践する機会と位置付けており、物理的なオフィス空間であるフィジカルワークプレースとITインフラを用いたデジタルワークプレイスの相乗効果で、社員の最適なパフォーマンスを引き出し、エンゲージメントを高めるための施策としてハイブリッドワークを推進するとともに、顧客やパートナー企業との共創を実現する場とする。

同社では「人」を価値の中心と考え、The Kyndryl Way(キンドリルウェイ)と称して、顧客やパートナーとの関わり方、社員同士のあり方のカルチャーを作り、社風として根付かせてきたという。

2022年10月からは働くすべての人にとって働きやすいよう、人事施策として「フレキシブルワーク制度」を実施し、自らが勤務場所を選び、働き方の組み合わせによって社員の生産性やエンゲージメント向上を進めてきた。

今回の本社移転は、首都圏の社員にとどまることなく全国の全社員の意識改革に位置付けており、キンドリルのカルチャーを社内外に周知する機会だという。顧客やパートナー企業との共創を実現するための場としてKyndryl Vital Studioを新設する。

Kyndryl Vital Studioは、顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)実現に向けて、ITインフラの観点から課題を洗い出し、具体的なデモ環境を活用しながら、最善のソリューションを検証する場になるという。最先端テクノロジーを活用することで、効果的な共創を推進することを支援する。

新本社オフィスのデザインは、一級建築士の資格を持つ技術理事の前田啓介氏がデザイン・設計を率い、その専門知識と独創的なビジョンが反映されている。全社員で進める活動としては、キンドリルのアイデンティティである「社会成長の生命線」で示す「生命」に欠かせない「水」をテーマに、17の会議室名を社員から募集し、北海道の摩周湖から沖縄の比謝川まで日本国内を網羅した名前を選定している。