名古屋鉄道は1月11日、同社グループにおけるオープンイノベーションを推進する名鉄オープンイノベーションLabの活動の一環として、オプティメースが提供するAIによるデジタルサイネージ分析技術、およびC1Xが提供するカウントダウンQRコードを活用した人流創出の実証実験を実施することを発表した。

実証実験は、1月16日から2月29日の期間で実施され、瀬戸線栄町駅と大曽根駅の各1カ所で行われる。

実証実験の概要

実証実験の内容としては、駅にAIデジタルサイネージを設置して「カウントダウンQRコード」を含むSAKUMACHI商店街(名鉄プロパティマネジメントが運営する清水~尼ケ坂駅間をつなぐ高架下商業施設)のプロモーション動画を放映し、広告の効果やQRコードによるクーポンを取得した人が実際に商店街へ来訪するかを検証するもの。

  • 放映イメージ

    放映イメージ

デジタルサイネージに独自AIと連動したカメラを取り付けることで、広告を表示しているデジタルサイネージの前を通った人数およびサイネージを見た人数、その通行人の性別・年代などの属性を推定して統計を取り、広告の効果を検証する。

また、実証実験で使用されるカウントダウンQRコードは、従来の静的なQRコード表示とは異なり、QRコードを使用できる回数をリアルタイムに管理する機能(カウントダウン機能)を実装しているもの。

この技術をクーポン発行に用いることで、クーポン発行者は上限を設定した回数限定クーポンを発行でき、クーポンの発行枚数を最適に管理することが可能となる。

一方で、利用者や通行人にとっては、回数を制限することで希少性が生まれるため、カウントダウン QR コードを探してクーポンを取得し、実際に使用するインセンティブが高まり、人流や来店の促進が期待できるという。