西日本旅客鉄道(JR西日本)と南海電気鉄道(南海電鉄)は1月10日、共通使用駅である関西空港駅において、「ユーザデバイス操作型AI案内システム」の共同実証実験を開始することを発表した。実施期間は1月11日〜3月27日、稼働時間は5:30〜23:00。

  • 設置システムのイメージ

    設置システムのイメージ

実証実験の概要

今回の実証実験では、設置システムに表示されるQRコードを利用者のスマートフォンで読み込み、スマートフォン上でさまざまな言語で質問を入力することが可能。入力内容に応じてAIアシスタントから文字と発話を通して、駅構内の案内や周辺施設、乗り換え情報などが案内される。

利用者のスマートフォンを使用するため、システム台の前で混雑することなく活用できるという。対応言語は日本語、英語、中国語、韓国語など16か国語以上での言語で入力可能。回答は日本語・英語のみ。案内項目は、乗換案内や駅構内・駅周辺の案内、ICカードに関する情報など。

  • 設置場所《左:関西空港駅改札内(JR西日本)、右:関西空港駅改札外(南海電鉄)》

    設置場所《左:関西空港駅改札内(JR西日本)、右:関西空港駅改札外(南海電鉄)》

設置システムに表示されるQRコードをポスターでも掲出し、QRコードを読み込むことで同様の案内システムを利用することが可能。窓口までの並ぶ場所に設置するため、窓口に並んでいる間に困りごとを解決できるとしている。

期間中に得られた実証結果は、今後のAI機能向上に活用され、さらなる案内業務の向上に努める構えだ。なお、JR 西日本の関西空港駅においては、QRコードポスター型AI案内システムを実証実験期間以降も継続して実施予定としている。