宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月25日、同日16時51分(日本標準時、以下すべて同様)に小型月着陸実証機(SLIM)が月周回軌道投入に成功したことを発表した。

SLIMの月周回軌道は、周期約6.4時間、月に最も近いところ(近月点)では高度約600km、月から最も遠いところ(遠月点)では高度約4000kmで、月の北極点と南極点を結ぶ楕円軌道で、所定の計画通りの軌道変更を達成し、探査機の状態は正常だという。

今後については、2024年1月中旬までに遠月点を低下させ、高度約600kmの円軌道に軌道を調整した後、近月点を降下し、着陸開始への準備を進めていく予定で、最終的には1月19日に近月点を高度15kmまで低下させ、翌1月20日午前0:00ごろに着陸降下を開始、同0:20ごろに月面へと着陸する予定としている。

  • 月周回軌道の模式図

    月周回軌道の模式図 (C)JAXA