Microsoftは12月4日(米国時間)、「Windows 11, version 22H2 known issues and notifications|Microsoft Learn」において、Windows 11およびWindows 10において、プリンタの製造元にかかわらず、プリンタ名が「HP LaserJet M101-M106」に変更される問題が発生していると伝えた。

  • Windows 11、version 22H2 known issues and notifications|Microsoft Learn

    Windows 11, version 22H2 known issues and notifications|Microsoft Learn

Microsoftがこの問題を報告する前から、ユーザーはすでにWindows 11またはWindows 10にHP製プリンタ用ソフトウェアである「HP Smart」が意図せずに自動的にインストールされる事態が発生していると声を上げていた(参考「WindowsにHPプリンタ用ソフトが勝手にインストールされる問題が発生か | TECH+(テックプラス)」)。今回の発表でMicrosoftがこの問題を認識していることを伝えたことになる。

同社が認識している問題としては、以下が挙げられている。

  • 一部のWindows 11およびWindows 10デバイスに「HP Smart」アプリがインストールされている
  • プリンタの製造元に関係なくプリンタの名称がHPのプリンタに変更される。ほとんどのケースで「HP LaserJet M101-M106」へ変更される。プリンタのアイコンが変更されることもある
  • プリンタをダブルクリックすると「No tasks are available for this page」(このページで使用できるタスクはありません)といったエラーが表示される

問題の影響を受けるとされるプラットフォーム

  • Microsoft StoreにアクセスできるWindowsデバイスであること
  • Windows 11, version 23H2
  • Windows 11, version 22H2
  • Windows 11, version 21H2
  • Windows 10, version 22H2
  • Windows 10, version 21H2
  • Windows 10, version 1809
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2019
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2016
  • Windows 10, version 1607
  • Windows 10 Enterprise 2015 LTSB
  • Windows Server 2022
  • Windows Server, version 1809
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2012

Microsoftはこの問題を調査中であり、詳細が明らかになり次第情報を更新すると説明している。なお、印刷プロセスには問題が出ておらず、通常どおり印刷ジョブをキューに入れたりコピーやスキャンといった機能を実行できたりするという。また、Microsoft StoreにアクセスできないWindowsデバイスはこの問題の影響を受けないとのことだ。