リクルートは11月29日、転職支援サービス「リクルートエージェント」の転職者分析(2013年度~2022年度)を8月~10月に実施し、転職市場における業種・職種の越境状況をまとめて公開した。「異業種×異職種」への転職が最多パターンとなり、年齢が上がるにつれ職種は変えず異業種にチャレンジする人が増加する傾向にあった。
2022年度の転職決定者の業種・職種の異同パターンを分析したところ、「異業種×異職種」が39.3%で最多となった。2021年度の37.1%より2.2pt増加し、過去10年間で最も高い割合を占めた。
年齢別でみると「異業種×異職種」は20~24歳で最も高い。年齢が上がるにつれて同職種への転職割合が高くなり、25歳以上では「異業種×同職種」が3割を超えた。年齢が上がるとともに、培った経験やスキルを生かして職種は変えず、新たな業種へチャレンジする転職者が増える傾向にある。
転職先の職種別に「異業種×異職種」の2022年度の状況を見ると、「経営企画・事業企画・業務企画(60.5%)」が特に高く、「オフィスワーク事務職(52.6%)」、「マーケティング(49.4%)」、「インターネット専門職(Webエンジニア含む)(44.4%)」もそれぞれ約半数が「異業種×異職種」の転職であった。
一方で、「建設エンジニア」「SE」「機械エンジニア」「電気エンジニア」といった技術系職種は「同業種×同職種」の割合が高く、それぞれ30%前後が「同業種×同職種」の転職であることがわかった。