サーバーワークスは11月27日、AWS(Amazon Web Services)をフル活用してデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指す企業向けに、総合的なサポートを提供する伴走型ソリューション「クラウドシェルパ」を発表した。
DXが企業のビジネスの効率化と競争力の強化として必須課題となる昨今、日本国内ではIT人材の多くがシステムインテグレーター(SIer)に集中しており、ユーザー側の専門技術者が不足しているという。
これにより、ユーザーがDX実現のためにクラウドを活用するには、内製化するとともに専門のSIerからの支援が不可欠となっている。今回、同社が培ってきたインフラ共通基盤構築のノウハウと内製化支援などの伴走支援をベースに、AWSのプロフェッショナルサービスの知見を組み合わせ、AWSインフラ共通基盤の整備・構築・活用に向けた総合支援サービスとして、クラウドシェルパの提供を開始することとなった。
また、同社は今年4月にAWSとの戦略的協業を開始。この中で注力領域をエンタープライズのクラウドインフラ共通基盤の整備・構築支援、中小企業のDX推進、クラウドコンタクトセンター構築支援、デジタル人財のさらなる強化の4領域に定め、クラウドリフト・シフトへの支援を拡充・強化し、課題解決に取り組んでいる。
特にクラウドシェルパでは、エンタープライズ企業が抱えやすい「ガバナンス強化」「アジリティ向上」「人材育成」といった課題に注力し、AWSの利用拡大を後押しする。
新サービスの主な特徴は、エンタープライズ企業を中心に積み重ねた実績をベースに、顧客ごとに伴走型支援をカスタマイズして提供する。AWSと戦略的協業契約した同社はAWSプロフェッショナルサービスとも常時連携し、さらなる技術支援を可能にするという。
また、クラウド導入期のトレーニングや基本設計から、CCoE(Cloud Center of Excellence)・ガイドライン策定、カスタマーサクセスまで顧客の状況に応じたサポートを行う。さらに、高い顧客満足度を背景に継続的に利用されていることから、顧客の状況に合わせて、長期的な伴走支援を可能としている。