明治安田生命保険は11月27日、今年4月から生成AIの本格導入を見据えた実証実験に取り組んでいるとして、実証実験の状況を発表した。

同社は、日本マイクロソフトが提供する「Azure OpenAI Service」を利用してセキュアに生成AIを活用できる環境を構築するとともに、入力の制約事項や生成物の適切な取扱いのルールを整備し、安心・安全に活用できる態勢を整備している。

6月には、資料作成や社内照会等の日々の業務をサポートする同社専用のシステム「AIアシスタント」を導入。「AIアシスタント」は質問に対してチャット形式で回答を返すシステムで、文章や議事録等の作成に加え、保険約款やマニュアル等を用いた社内の照会機能も備えており、導入時から本社職員の約7割が活用しているという。

11月からは顧客の申し出に対する回答案の作成、資産運用部門での社外のレポートを用いた責任投資に関する評価など、生命保険業務に特化した活用を試験的に開始し、活用領域を順次拡大している。