シャープは、2023年が1912年の創業から111周年となることを記念し、グループ初となる技術体験イベント「SHARP Tech-Day」を2023年11月10日から11月12日まで東京ビッグサイト(東8ホール)にて開催する。
同イベントの開幕に先立ち同社は報道陣に対する事前説明会を開催し、同社 常務執行役員 CTO兼R&D担当の種谷元隆氏が展示の詳細な内容などの説明を行った。今回のイベント開催の目的として同氏は、同社が今まで関係をもてなかった企業との新たな協業の機会を創出し新しい世界を作るきっかけとすること、同社がもつ技術力で近い将来に実現されるだろう製品やサービスを生活者となるすべてのユーザーに対して幅広く知ってもらい、ユーザーの実際の声を聞くことにあるとしている。なお入場料は無料で、事前登録なしでも入場することが可能だ。
主な会場構成としては、同社の製品や技術を体験できる「展示エリア」、就活生向けに同社社員と交流できる「HRエリア」、人工知能(AI)や電気自動車(EV)などさまざまな分野の第一人者による講演や芸人によるトークイベントなどが行われる「ステージ」、ハッカソンイベントやさまざまなコミュニケーションをとることができる「ハッカソン&フードコードエリア」の4つに分かれている。土日も含めた開催ということで、ビジネスマンから家族連れまですべてのユーザーが楽しめるイベントになっているとした。
展示エリアでは、「Smart Living」「Smart Industry」「Smart Cities」「Sustainability」の4つのエリアにわけて技術が紹介される予定。例えば、AIと家電が連携し、まるでそこで生活している人のすぐ隣でサポートしてくれるようなソリューションや、エッジAIによる安全運転支援とAI運転改善指導ソリューション、ワインのにおいをかぎ分けるAIにおいセンサ、宇宙用のソーラーシートなど、生活の中で身近に使えるものから宇宙開発に活用できるものまでさまざまな技術を展示するとしている。
また、会期中は約40種類の技術が展示される予定だが、技術の内容を細かく説明するというよりも、どちらかと言うと誰でも楽しくそうした技術を体験し、未来につながる革新を体感できることをイメージしているとのことで、事前説明会でもその一部が披露された。
種谷氏は説明会の中で「Game Change」という言葉を発現の中で多様しており、「同イベントの開催日に向けて社内では高いモチベーションで製品開発を進めている。今後もオープンイノベーションの強化を計り、世の中に無いものを提供しユーザーに喜んでもらえるようスピード感をもってGame Changeできるようにしたい」と同社の今後の方向性についても語っていた。
なお最後に同氏は、「共にビジネスに取り組む企業の方々はもちろん、シャープに就職や転職を考えている方、製品を利用する方などできるだけたくさんの人に来てもらいたい」と、イベントに向けた意気込みを語っていた。