日立製作所と日立ハイテクは10月11日、日立グループにおけるヘルスケア事業の強化を目的に、2024年4月1日付で日立のヘルスケア事業本部を、会社分割により日立の100%子会社である日立ハイテクに承継すると発表した。今回の会社分割による日立の連結業績への影響はない。
日立グループは、ウェルビーイングの向上を目指しており、ヘルスケア分野はその実現の中心となる。
両社は、ヘルスケア事業におけるパーパス“Innovating Healthcare, Embracing theFuture” を共有し、ヘルスケア事業をともに推進している。両社には、体外診断装置分野における営業チャネル、分析・自動化技術、顧客・パートナー協創による事業創生など多くの共通点があるという。
また、日立ハイテクで積み重ねてきた研究開発力やモノづくり力、日立の放射線治療システム事業で培ったグローバルKOL(Key Opinion Leader)との関係や、診断と治療をつなぐデジタルソリューションなどお互いの強みがあるとしている。
こうしたことから、両社の事業を統合することが、ヘルスケア事業の成長を加速するために最適であると判断し、今回の決定に至ったという。
今後は、日立ハイテクで「診断×治療×デジタル」によるヘルスケア事業を推進し、ヘルスケアイノベーションを創出していく構え。