Meta(旧Facebook)が欧州ユーザーに広告なしのFacebookやInstagramを有料サブスクで提供することを検討中だ。主な目的は売り上げではなく、欧州のプライバシー規制を回避することだという。

報道によると、Metaは欧州連合(EU)の規制当局に提出した提案で、Facebook、Instagramの広告なし有料プラン計画を盛り込んでいるという。

新プランはSNA(Subscription no ads)という名称で、導入されれば、欧州ユーザーはこれまで通りパーソナライズされた広告が表示される無料サービスを使うか、広告なしのSNAかを選択することになるかもうしれない。これにより、ユーザーの同意を得ることなくパーソナライズされた広告を表示することに制限を課そうとするEUの規制を回避する。

この提案は、9月にアイルランドの規制当局、そしてEUのデジタル競争規制当局とのミーティングで提出されており、他のEUのプライバシー規制当局にも意見を求める目的で共有しているという。

有料プランの価格は1サービス月額約10ユーロで、PCで利用できる。プラス6ユーロでアカウントを追加できる。モバイルの場合、AppleおよびGoogleのアプリストアの手数料を考慮して月額約13ユーロとなる可能性があるという。

無料が当たり前だったソーシャルサービスだが、先にX(旧Twitter)も別の理由で課金を検討している。Wall Street Journalが10月3日付で報じている。