東日本電信電話 埼玉事業部(以下、NTT東日本)と埼玉大学は9月19日、今後の地域課題解決に必要となるDX(デジタルトランスフォーメーション)人材の育成を目的として、埼玉大学大学院 理工学研究科の学生を対象とするPBL(Project Based Learning)型授業を開設したことを発表した。
PBLとは問題解決型学習や課題解決型学習といった意味で、文部科学省が推奨する勉強法である「アクティブラーニング」の一種。学生が自ら問題を発見し、仮説を立て、調査や検証を繰り返すという課題解決までの過程の中で、さまざまな能力を身に付け知識を得ていく学習法だ。
埼玉大学は科学技術イノベーション創出に貢献する実践力を備えた理工系人材の育成を推進しており、専攻横断型の教育プログラムや地域企業と連携する教育制度の整備を進めている。また、ドローンの実技講習場所となる屋内施設やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)センサーキットの開発演習に必要な備品設備、教務システムなどを提供するという。
一方のNTT東日本は、グループ会社と連携しながら現場で活用する実機を用いた実践的な演習授業を企画し、イノベーション創出に必要なスキルを学生が実感する機会を創出する。さらに、新しい価値創造ビジネスのモデル検討のヒントとなる事例を紹介するため、NTT東日本の実証試験環境でもある「NTTe-City Labo」の視察を課外授業として導入する。