ヴイエムウェアは8月23日、顧客企業のモダナイゼーション、最適化、セキュリティ強化の支援に向け、VMware Cloudの新しいエディションと機能を発表した。

VMware Cloudは、VMware Cloud FoundationソフトウェアとVMware Cloud Servicesで構成される。VMware Cloud Foundationは、VMwareのオンプレミス ソフトウェア製品とパブリッククラウドソフトウェア製品を組み合わせた統合スタック。VMware Cloud Servicesは、VMware Cloud Foundation環境の導入と運用を簡素化する。

今回、5つのVMware Cloudエディション(Essentials、Standard、Pro、Advanced、Enterprise)が発表され、クラウド利用の段階に合わせてインフラと管理を柔軟にモダナイゼーションすることを実現する。

  • 5つのVMware Cloudエディション

VMware Cloud環境は、顧客企業、VMware、プロバイダーのそれぞれによってデプロイ・管理できる。VMware Cloudの各エディションは、顧客所有のデータセンター、あるいはコロケーションパートナーを選択して顧客によってデプロイできる。

また、NSXのマルチクラウド環境向けの新しいクラウド管理型サービス(旧Project NorthStar)として、NSX+が発表された。これは、VMware Cloud向けのコアネットワーキングおよびセキュリティ機能を進化させるものとなる。

NSX+は、一貫したネットワークとセキュリティの運用、一元化されたセキュリティ ポリシーの策定と適用、包括的なネットワークとアプリケーションの可視化、および NDR(Network Detection and Response)による多層防御を「as a Service」として提供する。NSX+の機能はSaaSとして提供される。

加えて、ペタバイト規模の分離型ストレージを提供する「VMware vSAN Max」も発表された。VMware vSAN Maxでは、コンピュートから独立してストレージを柔軟に拡張でき、クラスタ当たり最大8.6ペタバイトの容量、最大360万IOPSまで利用率を最大化できる。

VMwareは8月21日(米国時間)より、米国ラスベガスで年次イベントを開催しており、小誌でも同イベントの模様をお届けする。