天地人は8月1日、宇宙ビッグデータを活用したWebGISサービス「天地人コンパス」に、AIが質問に回答する「Compass AI」機能を期間限定で無料搭載することを発表した。

  • 天地人コンパスに、AIが質問に回答する「Compass AI」機能が期間限定で無料搭載される。

    天地人コンパスに、AIが質問に回答する「Compass AI」機能が期間限定で無料搭載される。(出所:天地人)

天地人コンパスは、地球観測衛星で収集したビッグデータをはじめとするさまざまなデータをもとに、その解析、可視化、データ提供などを行う土地評価サービスだ。その利用方法は、農業から都市開発まであらゆる領域に合わせてカスタマイズが可能で、目的に最適な土地を宇宙視点で見つけることができる。

  • 天地人コンパスでのCompass AIの利用イメージ。

    天地人コンパスでのCompass AIの利用イメージ。(出所:天地人)

この天地人コンパスはこれまで、衛星データを活用して稲作を行う「宇宙ビッグデータ米」プロジェクトや、キャンプ場候補地の探索プロジェクト、複数の土地の類似性を気象の観点から評価するプロジェクトなどに活用されてきたという。そして今回は、夏休みの自由研究にAIや宇宙ビッグデータを活用してもらいたいという想いから、Compass AI機能を新たに開発したとする。

今回期間限定で追加搭載されるCompass AIは、Azure Open AI serviceを利用したAI機能で、ChatGPTを活用して天地人コンパスに蓄積されたビッグデータの中から必要な情報を検索することができる。同機能は、これまでChatGPTが学習していないデータをChatGPTで呼び出すことが可能な仕様で、例えば「東京駅の今日の気温は?」と質問すると、宇宙ビッグデータの中からピンポイントで気温を提供するという。

Compass AIでは気温・降水量・日射量・UVインデックスという4項目の予報値を提供可能で、これらのデータを活用しながら調べ学習を行うことで、人工衛星データとAIを活用した自由研究に仕上がるとする。なお、Compass AIの使い方や自由研究への活用の参考例などは、天地人が公開しているnoteでも紹介されている。

Compass AIの無料搭載期間は、2023年8月1日から8月31日まで。天地人によると、今回の機能追加は天地人コンパスの新たなニーズを探る目的もあるといい、今後の機能追加や新サービス開発などにも活かしていくとしている。