エイシングと核融合科学研究所(核融合研、NIFS)は7月26日、核融合技術の進展に向けた共同研究を開始したことを発表した。

この共同研究は、エイシングのエッジAI技術を安定した核融合反応の実現に必須であるプラズマなどの制御に向けて適用することを目的に2023年3月より進めているもの。従来制御技術では瞬間的に系が変化するプラズマ状態を予測し、安定的に制御することは困難であったが、エイシングのエンドポイントAIを活用することでマイクロ秒からミリ秒での推論が可能となるため、1ミリ秒以下の応答速度であるプラズマ挙動に対してリアルタイムかつ高速・高精度で予測を行うことが可能になることが期待されるという。

なお、エイシングでは、今回の共同研究を通じて、効率的で持続可能なよりよい社会の実現を目指して、クリーンエネルギーの究極形である商用利用可能な核融合発電の道筋を立てるべく研究を進めていければ、としているほか、NIFSでは、大型ヘリカル装置LHDをはじめとする研究所が有する研究リソースを最大限に活用して、研究の進展を図っていきたいとしている。