Microsoftはこのほど、公式ブログ「Serface IT Pro Blog」の「Accelerating innovation with Windows 11」において、Windows 11で近い将来利用可能になる予定の最新イノベーションについて紹介した。Microsoftは現在、Windows 11のさらなる機能拡張や改善に取り組んでおり、その一部はすでにプレビュー版として試せる状態になっている。

正式リリースが期待されている機能の一つは、AIアシスタント機能のWindows Copilotだろう。OpenAIとの共同開発によって実現したこの機能は、デスクトップ上で様々な質問をしたり、Windows 11の設定をチャットによって切り替えたりすることを実現する。BingチャットやChatGPTでAIチャットの威力に触れたユーザーであれば、Windows CopilotがWindowsに対してどのようなインパクトを与えるのか気になっているだろう。Windows Copilotは、現在Windows InsiderプログラムのDevチャネルにおいて、Windows 11 Insider Preview Build 23493以降のビルドで試すことができる。

  • Windows Copilotのプレビュー版

    Windows Copilotのプレビュー版

セキュリティ管理機能も向上する。例えば、アプリのプライバシー設定が新しくなり、プレゼンスセンサー(人間を検出する近接センサー)情報へのアクセスの許可およびブロックが可能になるほか、プレゼンス センシング機能のオン/オフを状況に応じてすばやく切り替えられるようになる。また、スタートメニュー上のMicrosoftアカウントの通知バッジが拡張され、アカウントにセキュリティ上の注意が必要な際に警告が表示されるようになる。これらの機能は2023年6月のオプションの非セキュリティプレビューリリース(KB5027303)で利用可能となっている。

Serface IT Pro Blogでは、次のような新機能も紹介している。

  • システムトレイのアイコンでのVPNの状態表示
  • 5G 対応の Surface Pro 9に搭載される組み込みセキュリティプロセッサ「Microsoft Pluton」
  • ライブキャプションの多言語対応の拡張
  • NPU(Neural Processiong Unit)のさらなる活用
  • Windows AutopilotやSurface管理ポータルによる高度な集中管理ソリューション
  • Windows Autopatchによる更新の自動化

Windowsの多くの新しいイノベーションは、Windows Insiderプログラムに参加することでいち早く体験することができる。Windows Insiderプログラムには現在、Canary、Dev、Beta、Release Previewの4つのチャネルがあるが、比較的実現の可能性が高い新機能を早く試したいのであればDevチャネルに参加するのがいいだろう。問題に遭遇するリスクを下げたいのであれば、BetaチャネルやRelease Previewチャネルがお勧めだ。