パナソニック コネクトと大林組は7月11日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)開催に向けて建設工事が進む夢洲の建設現場において、パナソニック コネクトの技術を応用した顔認証を本格導入したことを発表した。

  • ヘルメットやマスクを装着したまま顔認証で現場への入退場が可能

    ヘルメットやマスクを装着したまま顔認証で現場への入退場が可能

今回、大林組は顔認証を本格導入することにより、工事全体の効率的な管理と確実な当人認証を両立し、建設作業員にとってもヘルメットやマスクを装着しながらスムーズな現場への入退場が可能となる。

顔認証は、2025年2月末までの工事期間で工事エリアに入退場する原則すべての建設作業員および工事関係者を対象に実施。ピーク時には1日5,000人以上の顔認証利用を想定しているという。

  • システム構成

    システム構成

導入後、建設作業員に入退場での顔認証についてヒアリングを実施した結果、「顔認証はスムーズにできたか」という認証の速さに関する質問では9割の方が「できた」と回答。また、ヘルメットをしたままでも認証可能であることも高評価であったという。

今後の要望としては、昼休憩時の食事における顔認証決済や紙で行っているレンタル品の受渡し時の本人確認など入退場以外での顔認証の用途拡充や、さらなる認証品質向上に関する要望もあったということだ。

今回、クラウド(SaaS)ベースの顔認証を導入しており、あらゆる場所でカードやデバイスを持つことなく手荷物を持ったままでも本人確認ができる統合IDプラットフォームの構築が可能なシステムを構築している。現場の建設作業員へのヒアリングなどを通じて、顔認証の用途拡充に向けて協議を重ねるとしている。

  • 統合IDプラットフォームのイメージ

    統合IDプラットフォームのイメージ