freeeは7月4日、就業規則を無料でオンライン作成できる「freee就業規則β版」を提供開始した。項目に従って会社情報と会社ルールを入力すると、最新法令に対応した就業規則をオンラインで作成できる。
就業規則の届出義務が無い従業員10人未満のスモールビジネスでも、採用や人材定着の場面で必要になる機会が多く、必要性が高まってきているという。
しかし、大手企業とは異なり労務知識を持つ専任担当者や社会保険労務士が在籍しておらず、顧問社労士もいないスモールビジネスでは、人材とコストの両面から就業規則の作成ハードルが高いという課題があるとのこと。
その課題解決のため、就業規則を基本的な形式で作成できるプロダクトとして新サービスを提供開始した。
同サービスでは、項目に沿って会社情報と会社ルールを入力すると、簡易的な就業規則と、就業規則に紐付いた賃金規程および育児介護休業規程を約20分で作成できる。また、入力時にヘルプボタンをクリックすると各項目における詳細説明や注意点、目安を表示するため、労務知識が少ないスモールビジネス経営者や担当者でも法律に沿った就業規則を作成可能。
また同サービスには、スモールビジネスの成長を応援するための基本的な内容を盛り込んでいる。会社としてのリスク回避や、労使トラブル予防・助成金の申請などでは、各社の実情に合わせた内容の就業規則を備える必要があるが、そのためには労働法に加え、判例やトラブルの対応事例、助成金の支給要件などの知識が必要といい、同社は、こうした場合には社労士などの専門家への相談を勧めている。
なお、同サービスで作成可能な書類は、就業規則(本則)、賃金規程、育児・介護休業規程の3種類。