APEX Data Storage Servicesの利用期間を拡張
「Dell APEX Data Storage Services」では、これまでのファイルサービス、ブロックサービスに加え、バックアップサービスを追加。サービスの利用期間も、1年、3年に加え、2年、4年、5年といった期間の契約も可能になった。
オンプレミス向けの「Dell APEX Private Cloud」を国内提供開始
また、すでに米国では提供されているVMwareの仮想化基盤をプライベートクラウドでサブスクリプションで利用できる「Dell APEX Private Cloud」の日本での提供開始もアナウンスされている。
「VMware社と共同開発しているハイパーコンバージドのVxRailを利用しており、かなり実績のあるインフラで、満を持して日本のマーケットに提供していく。APEXの強みとしては、セルフサービスのポータルでサブスクリプションの柔軟な契約、重量課金制といったメリットを提供しながら、われわれのサプライチェーンを改善し、納期のコントロールというベネフィットをお客様に提供する部分と、その下で動いているハードウェアだと思っている。この製品力とAPEXでのスキームの強み、これを掛け合わせたものが差別化ポイントになっている」(デル・テクノロジーズ APEX ビジネスデベロップメントマネージャー 木村紳也氏)
クライアント向けAPEX
クライアント向けAPEXとしては、「APEX PC-as-a-Service」と「Dell APEX Compute」を発表。「APEX PC-as-a-Service」は、重量課金制で提供するだけではなく、ビルトインで組み込んだものをas-a-Serviceとして提供するというようなモデルになっている。
「Dell APEX Compute」は、ベアメタルコンピュートリソースを簡単にサブスクリプションで利用できるAPEXのメニュー。こちらは、すでに日本でも提供が開始されている。「Dell APEX Data Storage Services」と同様、「APEX Console」からセルフサービスで注文できるという。
エッジ展開を容易するソフトウェアプラットフォーム「Project Frontier」
そのほか、Dell Technologies Worldでは、「Project Frontier」と呼ばれていた、エッジオペレーションを効率化するための「Dell NativeEdge」という新しいプラットフォームを発表した。これは、IT管理者がいない中でも、ゼロトラスト環境を維持しながら、スケーラブルにエッジを展開できるようにするもの。
「センターにあるわれわれのオーケストレーターからアプリケーションを入れたり、修正したりといったライフサイクルのマネジメントを、マルチクラウドでやっていくことを考えている。仮想マシン化して、ポートがどのくらいつながっているかといったアプリケーションのブループリント作って、オーケストレーターがセキュアなエッジに配布していくという仕組みだ」(デル・テクノロジーズ システムズ・エンジニアリング統括本部 通信統括部 部長 雨堤政昭氏)
エッジをデルの工場から出荷する際に、BIOSの設定をユーザー指定のものにし、バウチャーというSSHのキーにようなものを提供して、届いた機器とバウチャーを合わせることによって、輸送途中で内容が改ざんされていないかを確認できるようにするという。
そのほか、Dell Technologies Worldでは、「Project Fort Zero」というセキュリティの仕組みも発表されている。
「Project Fort Zero」は、約31のセキュリティパートナーと一緒に、米国防総省によって検証されてアーキテクチャをベースに、End to Endのゼロトラスト・ソリューションを作るというもの。実際には、来年、ソリューションとして展開していく予定だという。