Microsoftは6月21日(現地時間)、Windows 11の「既知の問題」のページを更新し、ファイルエクスプローラの[セキュリティの詳細設定]ダイアログで「有効アクセス」を正しく表示できない問題が発生していることをアナウンスした。この問題が発生した場合、「有効アクセス」の結果は表示されず、explorer.exeがCPUを使い続けて使用率が上昇する可能性があるという。
問題は、共有フォルダの「セキュリティの詳細設定」ダイアログで発生する。「セキュリティの詳細設定」ダイアログは、エクスプローラで対象フォルダのプロパティを表示し、[セキュリティ]タブの[詳細設定]ボタンをクリックすれば表示される。共有フォルダの設定がされている場合、[有効なアクセス]タブを表示すると、[有効なアクセス許可の表示]というボタンが押せるようになっている。
このボタンでは通常、ユーザーやグループに対して有効な許可を確認できる。しかしMicrosoftによると、2023年5 月9日以降にリリースされた更新プログラムを適用している環境では、この機能が正常に動作せず、結果が表示できない代わりにexplorer.exeのCPU使用率が上昇するという問題が発生する可能性があるという。
問題の影響を受けるプラットフォームは次のとおりとなっている。
- Windows 11、バージョン 22H2
- Windows 11、バージョン 21H2
- Windows Server 2022
もしCPU使用率の上昇が見られた場合は、デバイスを再起動するか、影響を受けるユーザーをサインアウトすることで問題を解消できる、Windowsのロックだけでは問題は軽減されない。
Microsoftでは現在この問題の根本的な解決に取り組んでおり、2023年6月下旬に解決策が提供される予定だという。