日立製作所は6月19日、同社のハイブリッド・クラウド・ソリューションである「EverFlex from Hitachi」において、Microsoft Azureに対応するソリューションを提供開始した。価格は個別見積。

  • 新ソリューションの概要

具体的には、EverFlexにおいて、Azureとシームレスなデータ連携が可能という日立HCI(ハイパー・コンバージド・インフラストラクチャ)ソリューションをAs a Serviceで利用できる他、Azure portalから日立HCIソリューション、および同社のストレージであるHitachi Virtual Storage Platform(VSP)の一元管理が可能になる。

Azureと高速かつ高信頼に接続できるというニア・クラウドでの利用も可能なため、オンプレミス、Azure、エッジなどを適材適所で利用しつつ、運用管理の負担低減や機密性の高いデータの安全・安心な利活用を可能にするハイブリッド・クラウド環境を実現する。

強化内容として同社は、1)EverFlexのAzureへの対応による、ハイブリッド・クラウド環境における運用管理の負担低減および、2)ニア・クラウド連携における機密性が高いデータ利活用の実現の2点を挙げる。

運用管理の負担低減については、EverFlexにおいて、Azure利用に適した性能と信頼性を確保したシステム構成としてマイクロソフトの認定を取得した「日立HCIソリューション for Azure Stack HCI」を、As a Serviceで利用できるとのこと。

同時に、VSPがAzure Arcに対応し、Azure portalから、複数拠点で稼働するリソースと共にVSPをAzureリソースとして一元的に運用管理可能になった。これらにより、業務状況に応じて柔軟かつ迅速にデータ基盤を利用・拡張できると共に、ハイブリッド・クラウド環境の運用管理負担を低減するとしている。

ニア・クラウド連携に関しては、高速かつ高信頼にデータ連携できるというニア・クラウド環境向けサービスを提供する。

具体的には、Azureと高速回線で接続したエクイニクスのデータセンターであるIBX(Equinix International Business Exchange)に日立HCIソリューションや日立ストレージを設置し、As a Serviceでの利用を可能にした。

これらにより、オンプレミス、Azure、エッジを適材適所で利用し、機密性の高いデータでも、安全・安心に利活用できるハイブリッド・クラウド環境を実現するとしている。