アリババグループは6月6日、越境ECプラットフォーム「Tmall Global（天猫国際/Tモールグローバル）」において、中国最大級のECセール「天猫618ショッピングフェスティバル」に向けて、全日空のグループ会社である全日空海淘（ハイタオ）と、中国への新商品輸出に関する提携を発表した。「Tmall Global」における、より多くの日本商品の取り扱いを可能にした。
アリババグループの越境ECプラットフォーム「Tmall Global」は、全日空グループの全日空海淘（ハイタオ）と、中国への新商品輸出に関して提携した。
全日空は、中国の海外旅行需要が回復するなか、より本物志向かつ最新の日本製品を発掘し、「Tmall Global」を通じて中国の消費者に迅速に届けることで、海外旅行先から特産品を持ち帰るために多くの荷物を持ち運ぶ必要がなくなるように尽力している。
「Tmall Global」の「全日空海外旗艦店」では、全日空のファーストクラス専用の地酒「風の森 純米大吟醸」、まったく新しいタイプの清酒「日本盛」などを含む、3000以上の地元ならではの独特かつ高品質な製品を提供。島根県雲南市の老舗酒蔵「田部竹下酒造」の青柳尊哉ラベルのオリジナル日本酒、広島県三角島のスパークリングレモン酒「MIKADO LEMON」、Docpalのペット用化粧水など、日本国内の旅行先でしか入手できない珍しい地元ブランド製品も購入できる。
今回の提携は、5月26日から先行販売が始まっている中国最大級のECセール「天猫618ショッピングフェスティバル」に向けてのもので、これにより「Tmall Global」は、日本各地の地元色あふれる新ブランドや新製品をさらに多く中国の消費者に紹介できるようになる。
「Tmall Global」では、2023年の「618」商戦の特色として、「全日空海外旗艦店」だけではなく、日本のドラッグストア「マツモトキヨシ」、ドイツの1流日用品スーパーマーケット「dm」、タイの人気美容ブランド「MISTINE」、アメリカの最大のアウトレットグループ「Shop Premium Outlets」など、世界中の100以上の有名ブランドがお得な価格を提示し、旅行者がお土産を持ち帰る必要なく海外旅行を楽しむことができる環境が整いつつあることを挙げた。
たとえば日本のハイブランド専門リセールサイト「RECLO」は、「618」に向けて東京の倉庫に1万点以上の高級ブランド製品を用意。その30％を特別割引価格で提供する予定で、618期間中は在庫量を維持するために毎日100点の新製品を追加する予定だという。
▲Tmall Globalの保税倉庫
「Tmall Global」は、海外ブランドに対してピックアップ、通関、倉庫保管、中国国内配送など、ワンストップの中国越境ECソリューションを提供している。さらに専門機関と協力して品質検査を行い、中国の消費者は製品のトレーサビリティ正規品判定ラベルをスキャンすることで、原材料、製造工場、海外倉庫、国際輸送など、すべての過程の詳細情報を確認することができる。「Tmall Global」は、今後も海外ブランドの中国進出や事業拡大を支援していく考えを示した。
