メディカル・データ・ビジョン(以下、MDV)は6月6日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)を応用した超聴診器の研究開発をしているAMIとの資本業務提携について基本合意したことを発表した。MDVの診療データベースにAMIの心疾患関連のデータを組み合わせることで、信頼性の高いデータベースを構築して心疾患の新たな治療法開発を支援するという。

AMIの超聴診器は現在開発中の技術であり、心疾患診断アシスト機能付の遠隔医療に対応する聴診器だ。今回の両社の資本業務提携により、MDVが医療ビッグデータの二次利用許諾を得ている病院に対して、大動脈弁狭窄症や心不全などの早期発見と治療のためにAMIの超聴診器の活用を後押しするという。さらに、MDVが保有するデータベースに超聴診器で収集する心疾患関連の臨床データを組み合わせ、新たなデータベースの構築を進めるとのことだ。

  • 両社の資本業務提携の概要図

    両社の資本業務提携の概要図

大動脈弁狭窄症など心臓弁膜症の診断は、心臓超音波(心エコー)による検査が中心となっている。しかし、疑いのある患者全員に検査を実施するには、医療現場の負担と患者の費用負担が課題だ。

また、心不全の補助診断法には、心臓から分泌されるホルモンの一種であるBNP(Brain Natriuretic Peptide:脳性ナトリウム利尿ペプチド)やNT-pro BNP(N-terminal pro-Brain Natriuretic Peptide)を測定する方法があるが、採血が必要で、検査結果を聞くまでに患者が2時間程度待たなければいけない課題があった。そこで両社は、超聴診器を活用したデータベースの構築を進め、新たな検査法・治療法の開発を支援する。