診療データベース(以下、診療DB)の構築を手掛けるメディカル・データ・ビジョンは8月1日、診療DB分析ツール「MDV analyzer」について、療養中の患者の処方変更などを確認可能な新機能を追加した「MDV analyzer for Patient Journey」の提供を開始したことを発表した。

Patient Journey(ペイシェントジャーニー)とは、患者が疾患や症状を認識して医療機関を受診し、その後の服薬や治療などに関わる一連の行動全体の流れを表したプロセスを指す。

MDV analyzerは製薬会社やアカデミア向けに提供している、診療DBに基づいた患者数や処方日数、処方量などを分析可能なWeb分析ツールだ。新機能を追加したMDV analyzer for Patient Journeyの使用により、利用者は疾患名と期間を入力して、患者が受けた手術や処置内容、処方された薬剤などを時系列で把握できるようになるほか、疾患ごとの診療ガイドラインの臨床実態も確認できるようになるとのことだ。

同サービスは実臨床での手術や処置、薬剤などの実態把握のほか、療養中の患者の情報分析にも対応する。結果はサンキー図(工程間の流量を表現する図表)により可視化し、分析を支援するという。

  • 「MDV analyzer for Patient Journey」サンキー図の画面例

    「MDV analyzer for Patient Journey」サンキー図の画面例