シオノギヘルスケアは5月17日、解熱鎮痛薬「セデス」 の新CM発表会を開催し、今回のCMに込めた想いと今後の解熱鎮痛薬市場の見通しについて語った。新イメージキャラクターは川口春奈さんが務める。
現在、新型コロナウイルスは5類感染症へ移行し、生活はコロナ禍以前の様態に戻りつつある。しかし、マスクの着用方針の緩和、人流の回復などにより感染は継続するだろうとされ、流行の第8波が収束した4月以降も下熱鎮痛薬の需要は高く維持されており、今後もこの傾向は続く見込みだという。
その解熱鎮痛薬市場の規模は新型コロナの感染拡大と併せて、2020年度は601億円だったものが、2021年度には759億円、2022年度には803億円と拡大、そして5類感染症に移行した2023年度は若干、前年度比で減少はするものの750億円ほどと2021年度並みを見込んでいる。
解熱鎮痛薬の市場が拡大している背景は新型コロナウイルスの感染拡大の影響が大きく、特に厚生労働省から感染時やワクチンによる副反応に対する、対処方法の1つとして市販の解熱鎮痛薬の利用が推奨されたことがけん引役になったという。また、頭痛や生理痛などの用途での使用率も向上しており、解熱鎮痛薬をセルフケアで使用する需要は今後もより一層高まるとしている。
そんな中で、セデスとしても新たなCMの制作を決定。併せて新たなイメージキャラクターとして川口春奈さんを迎えることにした。新CMは、シネマスコープを使い映画のような臨場感を感じられる仕上がりとなっているほか、全編CGを採用したものとなっているという。映像を実際に見てもらえるとわかるかもしれないが、CM中にでてくる砂はただの砂ではなく、同社の薬に配合されているアセトアミノフェンやIPAの化学構造粒子で表現されているという。川口さんも、CM撮影時は全編CGのため分からなかったが、実際に出来上がったものを見てみると壮大な世界観で驚いたとした。
また川口さんは、会見にて頭痛に関する質問に対し、「季節の変わり目や環境の変化で頭痛が起こりやすいため、頼れるところは薬に頼り、体は冷やさないようにケアする」と語っていた。
発熱、頭痛、生理痛といった症状によるセルフケアニーズをめぐり今後も解熱鎮痛薬市場は高い需要を維持していくことが見込まれる。