SCSKと住友商事は5月18日、共同出資による2号ファンドとして、米国シリコンバレーにコーポレートベンチャーキャピタルファンド「Presidio SCSK Digital Fund II」を設立したことを発表した。
両社は現在、国内外の革新的なスタートアップが有する先端技術の利活用の重要性が増して従来のビジネスモデルや社会システムを変革し、新たな価値を生み出すことが期待されているという背景の下、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)事業の規模拡大を含む事業開発体制の拡充を進めている。
同ファンドは、2019 年にSCSKと住友商事で設立した「Presidio SCSK Digital Fund(1号ファンド)」に続く、第2号のファンドとなる。投資総額 20 百万米ドルとしてスタートした1号ファンドにおいては、これまで9社に投資するなど、デジタル事業の推進に資するコアテクノロジーの発掘や、先進的な技術の最新動向および商権の獲得を順調に進めてきた。
1号ファンドでの成果を踏まえ、今回のファンドにおいては、投資総額を1号ファンドの 1.5 倍となる 30 百万米ドルに拡大し、米国を中心とする海外スタートアップとの協業の推進や、先端技術とSCSKのIT技術力を組み合わせたオープンイノベーション活動をさらに加速させる。
同ファンドでは、Climate Tech(気候テック)や量子コンピューティングなど、中長期の技術トレンドをリードする技術分野に強みを持つスタートアップに対して積極的に投資を行い、社会課題の解決に向けた事業開発を推進する。