NEC Xは4月20日、生成AI(ジェネレーティブAI)と自然言語処理(NLP)アルゴリズムを用いたマーケティングコンテンツ作成ソリューション「VoxQI」を提供するスタートアップ「Qualitative Intelligence(QI)」を設立したと発表した。

NEC XはNECの子会社で、2018年から北米・欧州でスタートアップ立ち上げの事業を展開している。QIはNEC Xの事業創出プログラムを通じて立ち上げた10件目の新事業となり、米カルフォルニア州の起業支援プログラム「Alchemist Accelerator Program」にも採択されたため、現在、資金調達および事業成長に向けた活動を進めているという。

  • NECが設立したスタートアップ「Qualitative Intelligence」の特徴

    NECが設立したスタートアップ「Qualitative Intelligence」の特徴

QIが提供するVoxQIは、生成AIとNLPによってソーシャルメディア上の顧客の声を収集・分析し、パーソナライズされたコンテンツ(記事、ニュースレター、ソーシャルメディア投稿、ビデオスクリプトなど)を作成できる。

マーケターは同ソリューションを利用して、コンテンツに対する個々の顧客の反応にあわせてカスタマイズされたマーケティングキャンペーンの実施が可能になるという。

消費財ブランドや広告代理店などの顧客4社と実施した同ソリューションの実証実験では、顧客エンゲージメントが平均4倍向上することを確認し、マーケティングチームの時間とリソースを最大65%削減できたという。