日本労働組合総連合会(連合)は4月6日、就業経験のある男女1849人を対象に実施した「有職者の仕事・職場に対する不満」に関する調査結果を発表した。

これによると、仕事・職場に対する不満は「賃金が低い」(32.9%)が最も高くなり、「人間関係がよくない」(18.1%)、「会社の将来に不安がある」(16.0%)、「仕事の内容」(15.6%)、「労働条件(賃金以外)がよくない」(15.2%)が続いた。不満がある(あった)人の割合は68.0%だった。

  • 有職者の仕事・職場に対する不満 1位「賃金が低い」2位「会社の将来に不安がある」3位「仕事の内容」 出典:連合

    有職者の仕事・職場に対する不満 1位「賃金が低い」2位「会社の将来に不安がある」3位「仕事の内容」 出典:連合

現在働いている人(1490名)についてみると、同じく「賃金が低い」(35.0%)が最も高かった。次いで「会社の将来に不安がある」(18.1%)、「仕事の内容」(16.2%)、「労働条件(賃金以外)がよくない」「人間関係がよくない」(いずれも15.6%)が続いた。また、不満がある人の割合は70.2%だった。

  • 仕事・職場に対する不満(現在働いている人) 出典:連合

    仕事・職場に対する不満(現在働いている人) 出典:連合

世代別にみると、40代では「能力・実績が正当に評価されない」(19.6%)、60代以上では「雇用が不安定」(13.7%)が全体と比べて5ポイント以上高い結果となった。不満がある人の割合は30代(78.6%)が最も高くなり、40代(74.7%)、20代(70.7%)が続いた。

業種別にみると、不動産業・物品賃貸業では「雇用が不安定」(20.0%)、医療・福祉では「賃金が低い」(46.7%)、公務では「仕事の内容」(27.4%)が全体と比べて10ポイント以上高かった。

  • 【業種別】仕事・職場に対する不満(現在働いている人) 出典:連合

    【業種別】仕事・職場に対する不満(現在働いている人) 出典:連合

また、建設業では「会社の将来に不安がある」(27.8%)、「労働条件(賃金以外)がよくない」(25.3%)、「人間関係がよくない」(21.5%)、情報通信業では「賃金が低い」(43.4%)が全体と比べて5ポイント以上高い結果となった。