日立ソリューションズは3月24日、米国シリコンバレーで、社員が2名1チームとなり、自らの社会課題解決アイデアで起業をめざす「スタートアップ創出制度」を、2023年4月1日より開始すると発表した。
同社は15年以上前にシリコンバレーに拠点を設け、ベンチャーキャピタル(VC)のDNX Venturesやスタートアップ企業と関係構築し、最新技術を日本市場にサービス展開してきた。グローバルスタンダードなサービスの創出を目的に、同制度を立ち上げるとのこと。
社内公募で選ばれた社員は1年間、シリコンバレーにおいて、DNX Venturesと共同で開発したトレーニングを受けながら事業化を検証するとともに、VCなどからの資金調達を目指す。そして、日立ソリューションズから独立し、スタートアップ企業として事業成長に挑戦する流れだ。スタートアップ企業が事業撤退することになったとしても、日立ソリューションズが再雇用するオプション(社員にとってのセーフティネット)を用意しているとのこと。
日立ソリューションズは、これにより、次世代のグローバル人材育成や新事業創生マインドの醸成を図るとともに、リーンスタートアップのノウハウを蓄積していく考えだ。今後は、企業の枠を超えて、有識者を幅広く巻き込み、ナレッジ共有やアイデア醸成を目指す起業家コミュニティも立ち上げていく方針だ。