ヤマハ発動機は3月13日、運用総額1億米ドル、運用期間10年の自社ファンド「Yamaha Motor Exploratory Fund, L.P. II（ヤマハモーターエクスプロラトリーファンドII）」を米国に設立したことを発表した。

新たな事業領域の拡大や競争優位性獲得につながる技術・事業の探索を目的に、ロボティクス事業やAI（人工知能）事業、フィンテック事業など事業の成長性が見込めるスタートアップを対象に投資を行う。

今回のファンドは、2018年に設立した「Yamaha Motor Exploratory Fund, L.P.」の2号ファンドとなる。出資先の探索活動は、米国・シリコンバレーを拠点とする「Yamaha Motor Ventures.（YMV）」で行う。

同社は2015年に米国・シリコンバレーでCVC（コーポレートベンチャーキャピタル）活動を行うYMVを設立。2022年には環境分野の課題解決に取り組む企業へ投資を行う自社ファンド「Yamaha Motor Sustainability Fund」を設立している。

同社は今後、2022年2月発表の新中期経営計画（2022～2024年）において、新規事業と成長事業を戦略事業領域と位置づけ、将来のコア事業として育てるための経営資源を積極的に配分するポートフォリオマネジメントを進めていく方針だ。

  • 新ファンドの概要

    新ファンドの概要