コネヒトは3月2日、20〜30代の子育て世代を対象に実施した「子育てと仕事に関する調査」の結果を発表した。有効回答数は3,389件。

今回の調査では、子育て世代の27.0%が「自分の認識と勤務先からの評価にギャップを感じている」と同時に、そのギャップを埋めるためのリスキリングなどに取り組めていないことが判明した。

評価ギャップを感じながらもリスキリングなどに取り組んでいない理由として最も多かった回答は「精神的余裕がない」で71.2%、2位は「時間がない」で61.6%だった。

  • 子育て世代のリスキリングを阻む要因 資料:コネヒト

また3位は「やり方がわからない」で、43.4%が回答している。このことから、同社は子育て世代のリスキリングを促進するには、まず企業側が「従業員にどのようなスキルを身につけてほしいか」を明らかにし、企業と従業員の双方にとって価値あるリスキリング支援制度の設計が必要不可欠だとの考えを示している。

加えて、リスキリングは実施すること自体がゴールではないということを鑑みて、身につけたスキルを発揮する場もあわせて提供できれば、上記ランキング5位の「役立つイメージがわかない」が払拭されて、従業員の積極的な行動を促せるほか、キャリアに限界を感じての離職を防ぐ効果も期待できるのではないかと提言している。

また、個人のリスキリング実践の鍵となるのが「時間の確保」となっている。今回の調査でも61.6%が「時間がない」を理由に挙げていることから、勤務時間内に研修を実施する、通学の必要がないオンライン講座を採用する、リスキリング休暇を設けるなど、企業側の工夫が求められるとのことだ。