AI insideと東北大学の吉田和哉研究室は3月2日、共同研究契約を締結し、「極限環境に求められる高耐久・高性能・省エネルギーな次世代型AI」の共同開発とその社会実装に取り組むことを発表した。

  • AI inside×東北大、極限環境で稼働する次世代型AIの共同研究

    AI inside×東北大、極限環境で稼働する次世代型AIの共同研究

AI insideは、AIに関する要素技術をプロダクト化し社会実装してきており、ソフトウェア開発のみならず、AIを最適稼働するためのハードウェアも手がけ、AIプラットフォーマーとしての技術や知見がある。さらには、AIが自律的に学習する「Autonomous Learning」や仮想分散型のAIネットワーク構築技術など、研究段階を含む最先端AI要素技術も有している。

一方で、吉田和哉研究室は、宇宙ロボティクスを研究テーマに内閣府の「ムーンショット型研究開発プログラム」をはじめ数多くの宇宙開発プロジェクトに携わっており、月面探査・宇宙開発の知見やロボティクス分野における多数の技術シーズを有している。

このような両者の知見や技術を持ち寄りシナジーを発揮することで、まずは月・惑星探査や災害現場といった未知で混沌とした大きな状況変化が伴う環境でも、信頼性が高く効率的に知能的な活動を進られるAIを開発していくという。

これにより、気候変動や人口爆発、食糧危機といった世界規模の社会課題の解決に寄与するとともに、人類社会の進化に貢献するとしている。