TISインテックグループのネクスウェイは2月27日、薬局と製薬企業間のDI(ドラッグインフォメーション)の情報伝達に特化したポータルサービス「アスヤクDIポータル」について、薬局ごとに取り扱いが異なる医薬品を絞り込み、採用薬のDIのみを「アスヤクDIポータル」のTOP画面上に表示する「採用薬DI絞り込み機能」を追加することを発表した。

  • 「アスヤクDIポータル」の画面例

    「アスヤクDIポータル」の画面例

アスヤクDIポータルは、100社以上の製薬企業のDIをタイムリーかつ網羅的に集約することを目的とした、薬剤師向けのポータルサービス。薬剤師はいつでも閲覧可能であり、より注目度の高いDIを優先的に確認できる機能などを備える。また、薬の流通供給関連情報や新発売情報などをカテゴリ別に確認可能とのことだ。

今回、製薬企業が公開するDIを各薬局が必要なもののみに絞れる機能を追加したことで、薬剤師の情報収集の効率化を支援し、薬剤師のコア業務である患者応対にかける時間の創出を目指すとしている。また、薬局と製薬企業間のコミュニケーションの最適化にも寄与するという。

先行して60薬局を対象に実施したトライアルの結果では、採用薬のDIの絞り込み配信を行った場合、1日に公開される約40件のDIのうち1薬局に関連するDIは平均4件であることが明らかになり、参加した薬局からは「必要な情報や緊急度の高い情報により早くアクセスできるようになった」という声が挙げられたとのことだ。