マニュアル作成・共有システム「Teachme Biz」を提供するスタディストは1月30日、「外国人労働者の育成に関する課題調査」を発表した。5年以内に建設、製造、小売、飲食、サービス業(宿泊・娯楽・レジャー施設)などに勤務する外国人労働者の育成経験がある男女985人に対して行ったインターネット調査(2023年1月19日~1月23日実施)では、約8割が「外国人労働者の育成で苦労した」と回答。口頭での指示がうまく伝わらない(46.2%/以下、複数選択可)、コミュニケーションが取りづらい(43.3%)、日本語のマニュアルでは理解してもらえなかった(30.1%)など依然として業務上のコミュニケーションに課題が見られる。
一方、外国人労働者に対する期待は上昇しており、約9割が外国人労働者が担う役割は増えると回答。「訪日外国人への対応」(45.6%/6.8ポイント増)「チームや部門のリーダーとしての役割」(25.2%/7.1ポイント増)が増加、より重要なポジションへの期待も高まっている。コミュニケーションへ課題が残る中でニーズが高まっている様子が覗えるが、外国人労働者の育成に役立つと感じるものは、「動画や画像を用いた業務マニュアル」(51.5%)、互いの文化を理解する時間(50.9%)、外国語のマニュアル(49.0%)などが増加傾向を示す。うまく伝わらない状況下でテキメンの効果が期待される動画や画像を用いたマニュアルだが、コミュニケーションが難しい外国人労働者の育成では、より一層の重要性があるようだ。