PFUは1月24日、オンラインで記者説明会を開き、イメージスキャナー「fiシリーズ」「SPシリーズ」「ScanSnap」を富士通ブランドからリコーブランドに変更すると明らかにした。
昨年9月のPFUの株式譲渡成立で同社はリコーグループの一員となっており、今回、主力のスキャナー事業においても、2023年4月からリコーブランドへと変更する。
PFUによると、リコーグループが掲げる2036年ビジョン「“はたらく”に歓びを」の実現に向け、顧客のワークフローのデジタル化を進めるにあたり、スキャナーはデジタルサービスのエントリーポイントとしても、なくてはならないエッジデバイスだという。
PFUのスキャナーは、リコーの複合機やプリンターとブランドを合わせ、両社のシナジー効果を最大化することを目的に、スキャナー全商品をリコーブランドに統一する。
PFU 代表取締役 執行役員社長の村上清治氏は「リコーグループのシナジーとPFUの強みによる成長を実現し、PFUにおけるドキュメントイメージング事業の基本方針として『断トツ商品力と用途開発による顧客の拡大と収益拡大』を据えている。その第1弾がグローバル視点でスキャナー事業の最大化を図るブランド戦略だ」と述べた。
スキャナー全商品を、富士通ブランドからリコーブランドへと変更するが、機器上のシルク印刷や梱包箱ロゴなどの変更のみとなり、型名・仕様・機能は従来と同様となる。
また、スキャナー商品Webサイトなどは2023年4月から順次ブランドロゴおよびドメインの変更を予定し、Webサイト、カタログの切り替えも同月から行う。
今回のブランド変更の目的と狙いについて、村上氏は「PFUとリコーのシナジー効果、グローバルな販売力をはじめとした総合力を最大化することに加え、スキャナーのさらなる付加価値を幅広くお客さまに届けていくためだ」と強調した。
今後、2025年にPFUのドキュメントイメージビジネス(グローバル売上)は、約720億円(2022年度は550億円)を目指す。