NECは1月20日、「NEC AI不正・リスク検知サービスfor証券」に、AIによるスコアリング機能と売買審査業務機能を融合した「総合売買審査サービス」を新メニューとして追加したと発表した。同サービスの販売価格(税別)は初期費用が1000万円~、月額費用が100万円~となる。

  • NEC AI不正・リスク検知サービスfor証券

    NEC AI不正・リスク検知サービスfor証券

NEC AI不正・リスク検知サービスfor証券は、AIを活用して金融取引における不正・リスク対策業務の効率化・高度化を支援するSaaS(Software as a Service)型クラウドサービスだ。なお、同サービスではAWS(Amazon Web Services)をサービス基盤として採用している。

同サービスの新メニューとなる総合売買審査サービスは、従来「AI売買審査支援サービス」で提供していた相場操縦取引における不公正度合をAIでスコアリングする機能にインサイダー取引への対応と、売買審査システムの業務機能を融合したものだ。

審査対象となる取引時の板データや、チャートなどを同一画面内に表示しながら審査することが可能で、タブによる表示切り替えのみでAI判定結果も同画面に表示できる。

SBI証券は先行して、2022年12月に同サービスを採用し、2023年3月から本格的に稼働開始する予定だ。NECは今後5年間で10社への導入を目指すという。